ゾンビと人間のハートフルコメディ「ウォームボディーズ 」感想
こんにちは、管理人のかずです。
ゾンビ恋愛ものの異色の映画「ウォームボディーズ」を観ましたので、感想を書きたいと思います。
こういったゾンビとコメディの組み合わせはショーンオブザデッド、ゾンビランド、ゾンビーノなど、評価の高い作品も多く、本作もそんな名作に負けず劣らず、非常に面白い作品に仕上がっていると思います。
トレイラー
作品情報
| タイトル（原題） | ウォーム・ボディーズ（Warm Bodies） |
| 公開年 | 2013 |
| 上映時間 | 98 |
| 製作国 | アメリカ |
| 監督 | ジョナサン・レヴィン |
| 脚本 | ジョナサン・レヴィン |
| ジャンル | 恋愛/ホラー/コメディ |
| 主要キャスト | ニコラス・ホルト テリーサ・パーマー |
| 配信サイト | プライムビデオ |
あらすじ
ゾンビとニンゲンが敵対する近未来―。ゾンビ男子Rは、ある日、襲撃するはずのニンゲン女子ジュリーにひと目ぼれをし、助けてしまう。最初は恐れをなし、徹底的に拒絶していたジュリーも、Rの不器用全開な純粋さや優しさに次第に心を開きはじめる。出会ってはいけなかった、けれど、うっかり出会ってしまった二人の恋。それは、最終型ゾンビの“ガイコツ”軍団、そしてニンゲンたちのリーダーでもあるジュリーの父親にとっても許されるものではなかった！彼らの恋は、ゾンビの死に絶えた“冷たい”ハートを打ち鳴らすことができるのか！？そして、終わりかけている世界に、もう一度“温かな”希望をよみがえらせることができるのか！？
見どころ
- 眼福もののビジュアル系イケメン主人公（ゾンビだけど）
- 好きな女の子のために奮闘する主人公の姿
- 意外にいいやつなお仲間ゾンビ達
俳優
ニコラス・ホルト（R）
今作の主人公。人間の女の子に恋をしてしまうゾンビ。
中途半端なゾンビメイクと端正な顔立ちのせいで、ビジュアル系バンドのメンバーに見えてしまいます。
恋に一途な彼の奮闘っぷりが微笑ましいです。
テリーサ・パーマー（ジュリー・グリジオ）
Rに惚れられる女の子。彼氏をRに食い殺されるも、音楽を聴いて落ち着くRに人間性を垣間見て、次第に心を許すようになります…って自分で書いてて意味わかりません。
Rがブサメンだったとしても心を許したのでしょうか。
感想
ビジュアル系イケメンゾンビの純粋な恋心
ゾンビ役にして主役のニコラス・ホルト。
上記のパッケージ写真からも分かるとおり、かなりのイケメンです。
控えめなゾンビメイクを施された彼は、一見するとビジュアル系バンドのメンバーにすら見えます。
女性にとっては、まさに眼福といったところではないでしょうか？
そんな彼が、人間の女性に本気の恋に落ちるのです。
この映画には度々、彼の心の声がナレーションとして挿入されますが、一目惚れした女性に対する心の声が微笑ましいです。
「ここで帰られては困る。どう引き止めようか」
「今から（家に）どう誘おうか？」
などの、まさに初デート後に、女の子とどうにかしてスキンシップを取ろうと悶々としている男子高校生の如きうぶな心情を吐露してくれます。
ビジュアル系×純粋な心と、ゾンビ×人間のダブルギャップ。
正直、男の僕もかわいいと思ってしまいました。
一言で言うと、彼は萌えキャラです。
グロ表現は控えめ
ゾンビ映画を敬遠する方には、グロ表現を理由に挙げる方も多いでしょうが、この映画にはそういった描写はほとんど皆無です。
ゾンビ映画のお約束として人間が食べられるシーンや、ゾンビの首をナイフでぶった切るなどの描写はありますが、生々しい表現は控えめとなっています。
脳ミソを食べる設定はありますが、画面にブツは映らないので安心（？）です。
失敗を恐れるな
主人公は恋愛において、自分がゾンビであるという最大級のハンデを背負っています。
それにもかかわらず、彼は本気の恋を成就させるべく、ありとあらゆる手を尽くします。
失敗したらどうしようなどという思いは、最初から頭にありません。
彼はただ、ひたすらに目の前の目標に向かって突き進みます。
とはいえ、好きな女の子の父親は、ゾンビの頭を撃ち抜くのが大好きな男。
例え挨拶の機会があったとして認められなければ…というより、もしバレてしまえば門前払いどころの騒ぎではありません。
そのままあの世行きです。
今まで通り、ゾンビとしてその他大勢の”仲間”に紛れておとなしく過ごせば、少なくとも長生きできる確率は高まります。
しかし、彼はそんな人生をよしとしませんでした。
ゾンビよりゾンビのような現代人
日々を怠惰に過ごし、物を浪費するために日々を生きる人々。
死んだ目をして通勤電車に乗る人々。
何も考えずにスマホで一日中youtubeを見る人。
そんな生活を否定はしませんし、僕も死んだような目でゲームをしたりyoutubeをぼーっと見たりしてます。
生き方は人それぞれですし、別に高尚な目標を掲げて生きることで人の価値が高まるとも思いません。
何かを成し遂げたい人は、成し遂げる努力をすればいいし、刹那的に行きたい人はそうすればいいと思います。
人生はせいぜい死ぬまでの暇つぶしです。
でも暇つぶしなら、せめて日々を楽しむ努力だけはしたいものです。
どうせ死ぬんですし。
そして楽しむためには、何事も全力でやらないと楽しめません。
遊びも本気でやった方が楽しいです。
そしてどうせ生きるなら、本気で生きた方がいい。
その方が、人生はきっと楽しくなりますから。
そんな事をゾンビ君であるニコラス・ホルトに再認識させられた映画。
不感症はゾンビ化の始まり。熱中できるものを見つけましょう。
まとめ
意識高い系の感想をつらつらと書いてしまいましたが、純粋にラブコメディものとしても楽しめる作品となっています。
とにかく、好きな女の子のために奮闘するニコラス君と、それに感化されるお仲間ゾンビが微笑ましいです。
ただストーリー展開にはかなり無理がありますので、その辺りが気になってしまう方は要注意です。
果たしてゾンビの彼は意中の女の子と結ばれるのか？その結末は見てからのお楽しみという事で…結末は無理やりながらも心温まるものです。
アマゾンプライムで鑑賞できますので、見られる方は是非。
